マカオ発着航空機内での窃盗事案増加傾向…警察と航空業界が被害防止プロモーション展開

AI要約

マカオ司法警察局は9月19日、マカオ発着旅空機内の窃盗被害を未然に防ぐプロモーション活動を展開すると発表。

窃盗事案が増加傾向にあり、今年1~8月に27件の窃盗が発生し、被害額は120万バタカ以上。

プロモーション活動では警察官による研修会や啓蒙ビデオの制作、フライヤーの設置などが行われる。

 マカオ司法警察局は9月19日、市民及びインバウンド旅客のマカオ発着旅空機内における窃盗被害を未然に防ぐことを目的としたプロモーション活動をマカオ国際空港運営会社及びマカオ航空と合同で展開するとと発表。同月17日にマカオ国際空港でキックオフセレモニーを開催した。

 同局によれば、アフターコロナで旅客数、フライト数の回復が進む中、今年(2024年)に入って以降、マカオ発着航空機内における窃盗事案が増加傾向にあり、今年1~8月累計の認知数はコロナ前2019年同時期に近い27件、金品の被害額は計120万バタカ(日本円換算:約2120万円)超に上ったとのこと。また、手口は乗客が睡眠中やトイレ等で座席を離れている間に荷物棚や座席周りから貴重品盗まれるケースがほとんどで、犯人は単独またはグループという。

 プロモーション展開のスタートにあたり、17日に同局によるマカオ国際空港運営会社及びマカオ航空のフロントラインスタッフを対象とした機内盗事案の発生状況、手口、予防対策を解説する研修会を開くとともに、空港内で警察官から空港利用客への被害予防の呼びかけなどが行われた。

 このほか、同局がマカオ航空のフライトアテンダントの協力を得て制作した機内窃盗被害防止のための啓蒙ビデオを今後機内で上映するとともに、機内の座席に注意を促すフライヤーも設置することも明らかにされた。