最低価格検討で一致 EVへの追加関税巡り EUと中国

AI要約

欧州委員会のドムブロフスキス上級副委員長が中国製EVの関税引き上げについて商務相と会談し、最低価格の設定検討で一致した。

欧州委は中国製EVに追加関税を暫定適用し、最終判断は10月末までに行う予定。

最低価格の設定は中国側が提案し、欧州委は最初は拒否していたが、協議を続けることを決定した。

 【ブリュッセル時事】欧州連合(EU)欧州委員会のドムブロフスキス上級副委員長(通商担当)は19日、中国から輸入する電気自動車(EV)の関税引き上げを巡り、同国の王文濤商務相とブリュッセルで会談した。

 終了後、欧州委は声明で、双方はEU域内で販売される中国製EVに最低価格の設定を検討することで一致したと明らかにした。中国側と詰めの協議を続け、10月末までにEUとしての対応を最終判断する。

 欧州委は7月、中国製EVに追加関税を暫定適用した。税率は、それまでの10%に最大37.6%を上乗せした47.6%とし、その後46.3%に修正した。最低価格の設定は、中国側が追加関税を回避するために提案したが、欧州委はいったん拒否していた。