8月の欧州新車、18.3%減少 EV急減、HVが独り勝ち

AI要約

欧州連合(EU)各国の新車登録台数が前年比18.3%減の64万3637台になった。特に電気自動車(EV)が急減し、ハイブリッド車(HV)が増加した。

日本勢も苦戦し、トヨタ自動車や日産自動車などが減少した。テスラも減少した。

EVは補助金打ち切りなどで各国で減少し、市場全体の占有率も縮小した。HVは増加傾向にある。

 【ブリュッセル共同】欧州自動車工業会が19日発表した8月の欧州連合(EU)各国の乗用車新車登録台数は、前年同月比18.3%減の64万3637台だった。電気自動車(EV)が43.9%減と急減した影響が大きく、ガソリン車やディーゼル車も振るわなかった。一方、ハイブリッド車(HV)は6.6%増で、独り勝ちとなった。

 日本勢も軒並み苦戦した。トップのトヨタ自動車は、高級車ブランド「レクサス」を含めて4.3%減の5万4539台だった。減少率が最も大きかったのは日産自動車で35.7%減の8641台。マツダも19.7%減の8308台にとどまった。スズキは10.0%減、三菱自動車は1.6%減、ホンダは1.5%減だった。

 米EV大手テスラは43.2%減の1万5534台だった。

 EVは、購入時の補助金が打ち切られたドイツで68.8%減となったほか、フランスやイタリアでも減った。市場全体に占める割合は14.4%となり、前年同月の21%から縮小した。HVの比率は31.3%で、ガソリン車(33.1%)に迫る。