水没しそうな車から、運転手を救出。看護師のとっさの行動に称賛集まる 米
ハリケーン「フランシーヌ」がニューオーリンズを襲い、水没車から運転手を救った勇敢な看護師に称賛が集まっている。
冠水したアンダーパスで水位が急速に上昇し、運転手が取り残された車から助け出される一幕が中継される。
看護師が自宅近くで遭遇した冠水トラックからも運転手を救出し、その勇気ある行動が称賛されている。
ハリケーン「フランシーヌ」が9月11日、米ルイジアナ州に上陸した。豪雨と暴風に見舞われた同州ニューオーリンズで、水没しそうな車から運転手を救った看護師に称賛が集まっている。
地元テレビ局の中継映像には、豪雨の影響で冠水したアンダーパスが映っている。
水深約1.8~2.1メートルまで水かさが増す中、1台の乗用車が取り残された。車体前方はすでに水に浸かり、今にも水没しそうだ。
中継レポーターは「車内に人が取り残されています」「当局の方たちは安全のため助けに行くことができません。ですが、1人の善良な市民が助けようとしています」と伝えた。
男性が窓を割り、車内からは運転手の男性が出てきた。2人は無事だった。救助にあたった男性は去り際、レポーターから助けようと思った理由を尋ねられると、「行かなければと思いました。私は看護師です。人の命を救う義務がありますから」と答えた。
テレビの中継を見ていたというマイルズさんは、自宅の近くが冠水していることを知る。気になったマイルズさんが外に出ると、トラックに運転手が取り残されていたという。
「中継のレポーターに『私は救急外来の看護師です。医療品を持っています。何か助けが必要ですか?』と声をかけました」
「その後、ブーツを脱いで転ばないよう気をつけながら、トラックまで向かいました。運転手の男性に後部座席まで行けるか聞くと、男性は『はい』と」
この時、水位はクラフォードさんの胸まであったといいます。
「運転手は『すごい勢いで水位が上がっている』と言っていました。私は『今逃げないと、数分で頭まで上がる』と呼びかけ、彼をトラックから引っ張り出しました」
マイルズさんの勇敢な行動に、ネットでは「彼はヒーローだ」「すばらしい行動」など称賛の声が上がっている。