「詐欺と分かりためらわず声かけした」 被害防いだ大学生に滋賀県警が感謝状

AI要約

高齢女性がATMを操作中に架空料金請求詐欺を防いだ立命館大学生に感謝状が贈られた。

波多野康平さんは不審に思い声をかけ、詐欺犯を未然に防いだ。

波多野さんは礼を述べつつも、再び同様の事態に遭遇すれば迅速に行動する意向を示した。

「詐欺と分かりためらわず声かけした」 被害防いだ大学生に滋賀県警が感謝状

 電話しながらATMを操作していた高齢女性に声をかけ、架空料金請求詐欺の被害を未然に防いだとして、滋賀県警草津署は、立命館大3年波多野康平さん(21)=滋賀県草津市=に感謝状を贈った。

 波多野さんは7月26日午後8時ごろ、草津市のJR南草津駅近くにある金融機関のATMで現金を下ろそうと立ち寄ったところ、女性(75)が携帯電話で話しながら機械を操作していた。女性は不安に駆られている様子だった。声をかけたところ、「男の人から『現金を振り込まないとサービスが停止するから振り込んでください』と言われた」と答えた。

 波多野さんが女性の電話に代わって話すと、相手の男が身分を名乗らなかったことから不審に思って通話を切り、外に出て110番。警察の調べで、料金を支払わないと電話回線が止まるという架空料金名目の詐欺とわかった。

 13日に感謝状を受け取った波多野さんは「あの時、友達を待たせて急いでいたが、詐欺と分かり、ためらわず声かけして良かった」と胸をなで下ろし、「次にも同じような状況に出くわしたら、迷わず声かけしたい」と話していた。