ベトナム、外国人投資家の資金準備義務撤廃 株式市場の底上げ狙う

AI要約

ベトナム財務省が、外国人投資家に国内株購入前に必要な資金を国内口座に全額移動する規制を撤廃すると発表。主要株価指数の分類が新興市場に格上げされることで、国内株式市場の底上げを狙う。

ベトナムは現在新興市場より手前のフロンティア市場に位置しており、これが投資家の消極的な姿勢を招いている。この規制の撤廃が市場の活性化につながる期待が高まっている。

財務省の通達によると、証券会社は海外機関投資家に対し、株式購入時のリスク評価と事前準備資金の比率を決定し、支払い不履行時の責任を負うことになる。

[ハノイ 19日 ロイター] - ベトナム財務省は、外国人投資家に国内株購入前に必要な資金を国内口座に全額移動するよう義務付ける規制を撤廃すると発表した。11月2日に実施する。主要株価指数における同国の分類が新興市場に格上げされるよう、国内株式市場の底上げを狙う。

同規制は長年、ホーチミン証券取引所の地位向上を妨げてきた。

MSCIとFTSEが算出する指数では現在、ベトナムが新興市場より手前のフロンティア市場の分類にとどまっており、これが多くのファンドや、富裕層の資産を管理するファミリーオフィスなどがベトナム株への投資に消極的になる原因となっている。

財務省の通達によると、証券会社は海外機関投資家が株式を購入する際、リスクを評価して事前に準備が必要な資金の比率を決定する。海外投資家が支払いを完了できなかった場合、その責任は証券会社が負うことになるとした。