「私はトランプが嫌い、暗殺はもっと嫌う」(2)

AI要約

トランプ氏支持者は警護増加を要求

トランプ氏支持者は彼を熱心に支持

ハリス氏支持者は暴力を拒否し、投票を促す

◆トランプ氏支持者「警護増やすべき」

しかし取材陣が訪れた現場ではトランプ氏の自宅に近い地理的条件のためか、トランプ氏支持者に容易に会うことができた。支持者らは声を一つにして「今回の事件をきっかけに前大統領に対する警護を強化するべきだ」と話した。黒人牧師のロナルド・ジャクソンさん(50)は「トランプ氏は遊説日程が忙しいが、ここにほぼ毎週来るようだ。それで身近に感じられる」とし「選挙が近づいて熱気が高まるほど多くの警護・セキュリティーが必要だ」と強調した。

ゴルフ場の入り口で会った白人のマイケル・ジンさん(66)は「トランプ氏はこの国を心配する良い人だが、なぜ彼を殺そうとするのかまったく理解できない」とし「唯一の超強大国の米国を守るトランプ氏を我々が守らなければいけない。前大統領を現大統領と同じレベルで警護するべきだ」と声を高めた。

トランプ氏を支持する理由については「高騰する物価を抑えて米国経済を回復させる適任者」「億万長者でありながらも愛国心一つで苦労を拒まない人物」とし、米国にはいかなる政治的暴力も入る場所がないという点を繰り返し強調した。自身を無党派というジェフ・ローズさん(63)は「私は支持政党がないが、これは正しくない。政治的暴力は決してあってはならない」と力説した。ジンさんも「選挙が過熱している。トランプ氏を支持しようと、ハリス副大統領(民主党大統領候補)を支持しようと、興奮せずに落ちついてやるべきだ」と述べた。

◆ハリス氏支持者「極端な分裂が事態の原因」

ハリス氏支持者も極端な政治分裂と葛藤を今回の事件の原因とみて「言いたいことは『暴力』でなく『投票』で表現しなければいけない」という声を出した。海辺で釣りをしていたウィリー・カーソンさん(72)は「ホワイトハウスを壊したトランプ氏は好きでない。率直に言うと嫌いだ」とし「しかし考えが異なれば除去すべき敵と見るのはもっと嫌う」と話した。

マー・ア・ラゴ・リゾート付近で会ったトーマス・ウェルズさん(78)は「トランプ氏は人種差別主義者」とし、取材陣に向かって「彼はあなたのようなアジア人も好きではない」と話した。続いて「しかし気に入らなければ投票場に行けばよい。表現の自由がある米国では言いたいことを言えるが、命を奪おうとする極端な方式は後進的」と語った。ウェルズさんは「たとえばトランプ氏と共和党の中絶禁止政策に反対する有権者は投票場に行ってハリス氏に投票すればよい。それが民主主義が作動する方式」と述べた。