トランプ氏再び標的に暗殺未遂か 58歳男を司法省が訴追 12時間待ち伏せ“強い敵意”

AI要約

アメリカのトランプ前大統領が再び暗殺の危機に直面した事件について。短期間に二度も犯行が行われた背景にはアメリカの深刻な分断がある。

容疑者がトランプ氏のゴルフ場でライフル銃を構えたが、直ちに警察によって拘束された。過去に逮捕歴のある男であった。

事件後、トランプ氏は身を守ったシークレットサービスを称賛し、その安全対策に感謝を示した。

トランプ氏再び標的に暗殺未遂か 58歳男を司法省が訴追 12時間待ち伏せ“強い敵意”

 アメリカのトランプ前大統領に再び銃口が向けられました。なぜ、短期間に二度も狙われたのでしょうか。見えてきたのは、深刻なアメリカの分断です。

 銃を構えた警察当局の視線の先にいるのは、容疑者の男です。男に駆け寄り両腕を拘束すると、そのまま連行していきます。

 トランプ氏の暗殺を試みたとみられる男の拘束時の映像が公開されました。

地元保安官

「私たちが容疑者を車から降ろした時、彼は武装していなかった。車の捜索は行わなかった。FBIが現場に着くまで、私たちは待っていた」

 逮捕されたのは、ライアン・ラウス容疑者(58)。過去に何度か逮捕歴があると報じられています。

 司法省は、製造番号を消した自動小銃の所持など2件の罪でラウス容疑者を訴追しました。

 現場には、フェンスにつられた2つのカバンとライフル銃が残されていました。

地元保安官

「我々はゴルフ場のフェンスからライフルの銃身が突き出ているのを見つけて、直ちに容疑者に対応した」

 現場となったのは、トランプ氏自身が運営するフロリダ州ウェストパームビーチのゴルフ場。トランプ氏は当時、5番ホールでプレーを終えて、6番ホールへ移動中だったといいます。

 容疑者がライフル銃を構えていたのは、そこから400メートルほど離れた場所でした。

 フェンスの外から銃を構えていた男にシークレットサービスが気付き発砲。トランプ氏は無事でした。

 トランプ氏がプレーしていた5番ホールの紹介映像では、周囲には木々が生い茂り、セキュリティーは確保されているように見えます。

 過去には、この場所で安倍晋三元総理大臣がプレーしたこともありました。

 しかし、現場となったゴルフ場は道路に面していて、周りを木で囲まれているのですが、一部中が見えるような場所もあり、セキュリティー上の問題が指摘されていました。

 シークレットサービスの発砲後、容疑者は車で逃走しましたが、少し離れた高速道路で確保されました。

 事件後、トランプ氏はSNSで自身の身を守ったシークレットサービスを称賛しました。

トランプ氏のSNSから

「シークレットサービスや関係する機関などが、私を第45代大統領として、また大統領選挙の共和党候補として安全を確保してくれた。素晴らしい仕事に対して感謝したい。実に見事なものだった」