前大統領待ち伏せ11時間か 暗殺未遂の動機解明本格化

AI要約

トランプ前大統領の暗殺未遂事件で、容疑者が約11時間半にわたって待ち伏せしていた可能性があることが明らかになった。

ラウス容疑者は自動小銃の所持など2件の罪で訴追され、執念を持ってトランプ氏を狙ったと見られている。

ラウス容疑者は過去にトランプ氏を支持していたが失望し、批判的な投稿をしていた。

 【ワシントン共同】米南部フロリダ州のゴルフ場で起きた共和党の大統領候補トランプ前大統領の暗殺未遂事件で、連邦捜査局(FBI)は16日、ライアン・ラウス容疑者(58)が現場で約11時間半にわたって待ち伏せていた可能性があると裁判所に提出した書類で明らかにした。執念を持ってトランプ氏を狙ったとみて、動機の解明を本格化させた。

 司法省は16日、製造番号を消した自動小銃の所持など2件の罪でラウス容疑者を訴追した。

 FBIがフロリダ州の連邦地裁に提出した書類によると、15日午前2時ごろから、ラウス容疑者が大統領警護隊(シークレットサービス)の隊員に発見されるまでの同日午後1時半ごろまで、容疑者のスマートフォンがゴルフ場の敷地境界付近にあったことが位置情報の解析結果で判明した。

 米メディアによると、ラウス容疑者は2020年、X(旧ツイッター)に16年大統領選でトランプ氏を支持したが「大いに失望した」と書き込んでいた。今年4月の投稿では、トランプ氏が「米国人を再び奴隷にする」と批判を強めていた。