衝撃!韓国でなぜ「救急患者」が続々と死んでいるのか…尹政権を揺るがす「医療不安」の深すぎる闇

AI要約

尹錫悦(ユン・ソンヨル)政権の医学部定員拡大方針に反発する医師たちの「ストライキ」が韓国で7ヶ月以上も続いており、医療不安が深刻化している。

医師たちのストライキにより、研修医の辞表提出や施設の混乱が引き起こされ、医療崩壊が懸念されている。

地方でも救急患者が適切な医療を受けられない事例が続発し、国民の怒りと不安が高まっている。

衝撃!韓国でなぜ「救急患者」が続々と死んでいるのか…尹政権を揺るがす「医療不安」の深すぎる闇

尹錫悦(ユン・ソンヨル)政権の医学部定員拡大方針に反発する医師たちの「ストライキ」が7ヶ月以上も続いている韓国では、「医療不安」が最も緊急な懸案として浮上している。テレビと新聞では、ほぼ毎日のように一分一秒を争う救急患者が病院をたらい回しにされたすえ死亡する事件の報道が続き、手術スケジュールが何度も後ろに押されて不安におびえている患者の話が後を絶たない。「医療崩壊」を思い出させるような報道の前で国民の不安と怒りは日々増している。

今年2月、「2025学年度から医科大学の定員を2000人増員し、2035年までに1万人の医師人材を拡充する」という政府方針をめぐって始まった医師たちのストライキは、若い研修医と医学部生が主導している。特に、研修医の8割が病院に辞表を提出したことで、研修医への依存率が異常に高い韓国の医療システムは直ちに打撃を受けた。そしてこの状態が7か月以上も続くことで、大学病院などの上級総合病院(重症患者の治療を専門とする総合病院)を中心に「医療大乱」が加速化している。

医師たちのストライキの初期には、「治療を受けられなかった」という経験談を新聞やテレビでしか接しなかった筆者も、最近では被害を訴える知人たちによって医療ストライキの深刻性を肌で感じ始めた。

ソウル在住のAさんは、真夜中にお腹が痛くなり、近くの大学病院の救急救命センターに運ばれて盲腸と診断されたにもかかわらず、病院に手術する医師がおらず、たらいまわしにやられた末、運良く3番目に行った小さな病院でやっと手術を受けることができたという。

やはりソウルに住むBさんの夫は、韓国最高の病院で脳髄膜腫という診断を受けたが、手術してくれる医師を見つけられず、もう1か月も病院を転々としている。Bさんは今でも医師を紹介できる知人を探しまわっているという。

ただ、総合病院が集まっているソウルはまだ「良好」といえるほど、ニュースに出てくる地方の状況はさらに深刻だ。首都圏の京畿道坡州市では、生後4カ月の赤ちゃんが心停止状態に陥り、救急車を呼んだが、近くの大学病院11カ所で「受け入れ不可」という答えを受け、1時間距離の大学病院にやっと移送されたが、結局死亡した事件が発生し、国民の心を痛めた。

韓国西南部で最も大きな都市である光州では、真昼に大学キャンパス内で心停止を起こした女子大生が、「医師がいない」という理由で同じキャンパス内の大学病院の救急救命センターに移送されないまま2キロも離れた他の病院に移送され、意識不明に陥り、結局は一週間後死亡する事件が発生した。

韓国東南部の大都市である大邱では、脳出血で倒れた80代のおばあさんが受け入れてくれる救急救命センターを見つかれず、2時間も病院をたらい回しにされて意識不明の状態に陥ったという。政府総合庁舎の所在地で、ソウルから2時間ほど離れた世宗市でも70代の老人が階段で倒れて頭を負傷したが、10分距離の大学病院が救急救命センターを閉鎖したため、民間病院に運ばれたが、治療を受けられず識不明に陥ったという。