ミャンマーで洪水、74人死亡 国営メディア
ミャンマーで台風11号による洪水で74人の死亡が確認され、89人が行方不明となっている。
洪水により6万5000軒以上の家屋と5か所のダムが破壊され、捜索救助活動が続いている。国軍によれば、33人が死亡し、23万5000人以上が避難している。
首都ネピドー周辺を含む中部では広範囲にわたる浸水被害や土砂崩れの報告があり、状況把握が困難な状況にある。
【AFP=時事】ミャンマーでは週末に東南アジアを襲った台風11号(アジア名:ヤギ、Yagi)に伴う洪水により、これまでに74人の死亡が確認された。国営メディアが15日、報じた。
国営英字紙「ミャンマーの新しい灯」は、13日夕の時点で全国で「74人が死亡、89人が行方不明」になっていると伝えている。
同紙によると、洪水で家屋6万5000軒以上と5か所のダムが破壊された。捜索救助活動が続いている。
国軍は13日、33人が死亡し、23万5000人以上が避難していると発表していた。
低地に位置する首都ネピドー周辺を含む中部では、農地が広範囲にわたって浸水被害を受けている。
丘陵地帯で土砂崩れが発生したとの報告もある。ただ、道路や橋が寸断され、電話やインターネット回線も遮断されているため、状況の把握は困難となっている。
国営メディアは14日、軍政トップが洪水対策のため異例の外国援助を要請したと伝えた。
ミャンマー、ベトナム、ラオス、タイの各政府発表を集計すると、洪水と土砂災害による死者は計約350人に上る。【翻訳編集】 AFPBB News