「脳出血」70代、近くの救急室閉鎖で18時間もさまよって意識不明に=韓国

AI要約

世宗(セジョン)で脳出血で倒れた患者が救急医療の不備で意識不明の状態に陥った事件が発生した。

救急室の夜間運営中止や医療スタッフ不足により、患者の迅速な搬送が困難となっている現状が浮き彫りになった。

全国各地の病院で救急医療体制の改善が喫緊の課題であることが示された。

「脳出血」70代、近くの救急室閉鎖で18時間もさまよって意識不明に=韓国

世宗(セジョン)で脳出血で倒れた70代の患者が、近くの大型病院の救急室の夜間運営中止で18時間後に他の地域の病院に運ばれたが、意識不明の状態に陥った。

12日、保健当局などによると、2日午後6時30分ごろ、世宗のあるマンションで70代の男性が階段で倒れ、脳出血の症状を見せた。

現場に出動した救急隊員は、近くの大学病院救急室が夜間運営を中止したことを考慮し、世宗市の他の病院に患者を搬送した。

患者は搬送された病院でコンピュータ断層撮影(CT)検査を受けた後、「より大きな病院に行かなければならない」という所見を受けたが、事故発生時点から18時間以上経った午後1時ごろになって清州(チョンジュ)のある病院に搬送された。しかし、結局意識不明の状態になった。

患者の家族は「大型病院の救急室にすぐ行けたら、適切な処置を受けて回復できたはず」と主張した。

医療空白が長期化し、全国各地の救急救命センターが医療スタッフ不足現象を経験している。全国医大教授協議会(全医教協)が所属修練病院53カ所を調査した結果、救急室で勤務する医師は昨年914人から現在535人へと41.5%減少した。386人だった専攻医(インターン、レジデント)が90%以上病院を離れ、33人だけが残っている。

特に、大田(テジョン)・忠清(チョンジュ、58%)、釜山(プサン、53.6%)、光州(クァンジュ)・全羅南道(チョルラナムド、51.2%)で救急室勤務の医師数が半分以下に減ったことが分かった。

「一人で当直」をする病院も相当数あった。全国医師協会側は、「調査の結果、修練病院53カ所のうち7カ所は救急救命室に勤務する医師が5人以下なので、24時間全体の運営が難しい状況だ」と説明した。