中国の習主席、24年経済成長目標達成への努力求める
AI要約
中国の習近平国家主席が政府関係部局に年間目標達成に向けて取り組むよう求めた。
経済成長率が低迷している中、習氏は地域全体が経済活動を実行する必要があると強調。
習氏は雇用を重視し、保護主義のない環境や国有企業改革を促進する姿勢を示した。
[北京 １２日 ロイター] - 中国の習近平国家主席は１２日、政府関係部局に対し経済・社会の発展の年間目標達成に向けて取り組むよう求めた。中国国営中央テレビ（ＣＣＴＶ）が報じた。
経済活動の低迷を踏まえて国外の証券会社が２０２４年の中国の経済成長率が政府目標である５％前後に届かないとの見通しを示す中、習氏は北西部の蘭州市で開かれたシンポジウムで、年末まで全ての地域が経済活動を「しっかり実行する」必要があると強調した。
不動産不況の長期化や失業率の高止まりで中国経済が低迷しているほか、債務問題や貿易面での緊張の高まりといった課題も抱える。中国政府がさらなる政策措置を取る必要があるとの見方も出ている。習氏は雇用を重視する姿勢を示し、成長が見込まれる産業分野を拡大していくよう呼びかけた。
習氏は、地方ではびこるあらゆる形態の保護主義をなくすことや、国有企業の改革を進めることで、民間部門を支援していく姿勢も強調した。
このほか、中国人民銀行（中央銀行）の担当者は先週、金融機関の預金準備率を引き下げる余地があると発言している。
