クルーズ船が氷河に衝突、「タイタニックの瞬間」

AI要約

アラスカを航行中のクルーズ船「カーニバル・スピリット」が氷山に衝突。乗客はタイタニックの瞬間と表現。

乗船者にけがはなく、船体の損傷もなかった。漂流していた流氷に衝突したという。

アラスカ南部ジュノーに向かっていた船は一時停止し、損傷がないと判断され航行を続けた。

クルーズ船が氷河に衝突、「タイタニックの瞬間」

(CNN) アラスカを航行していたクルーズ船の「カーニバル・スピリット」が、氷山に衝突するハプニングがあった。乗客の1人は「タイタニックの瞬間」と伝えている。

乗船者にけがはなく、船体の損傷もなかった。同船を運航するカーニバル・クルーズ・ラインは「漂流していた流氷」に船体が衝突したと説明している。

同船は、美しい氷河の眺めで知られるアラスカ南部ジュノーに面したトレイシーアームフィヨルドを航行していた。

船が氷山に衝突する瞬間は、複数の乗客が撮影していた。ティックトックに投降された動画には、「もし死んでもその価値はある。まさにタイタニックの瞬間」という音声が入っている。

別の乗客がフェイスブックに投降した情報によると、同船は被害状況を調べるために、数時間にわたって停止した。

同社広報は「診断の結果、船体に損傷はないと判断して航行を続けた。運航に支障はなかった」とCNN Travelに語った。

同船は予定通り10日に7日間のアラスカクルーズを終え、米ワシントン州シアトルに帰港した。その後、14日間のアラスカクルーズへ再び出港している。

アラスカ巡りのクルーズは人気が高まっているものの、ここ数年は水路の混雑に対して地元から懸念の声が出ている。

専門家によると、氷河や流氷が多く風や潮流も強いアラスカは、クルーズ船の航行が極めて難しい場所でもある。それでも現代のクルーズ船はそうした海上を航行できるよう建造されており、問題が起きることは極めてまれだという。