ハリス副大統領とトランプ前大統領がテレビ討論会 「マルクス主義者」の批判に「起訴された人間」と反論も 世論調査で支持率拮抗
11月のアメリカ大統領選挙に向けたハリス副大統領とトランプ前大統領のテレビ討論会がペンシルベニア州で激しい論戦を展開。
お互いに相手を攻撃し、「嘘つき」と批判。女性の中絶の権利などで激しい論争が繰り広げられた。
支持率の拮抗する最新の世論調査から大接戦の様相が続く中、討論会の結果が国民の注目を集める。
11月のアメリカ大統領選挙に向けた最大のヤマ場とも言われている、ハリス副大統領とトランプ前大統領のテレビ討論会が激戦州の1つ、ペンシルベニア州で行われていて激しい論戦を繰り広げています。
現地からFNNワシントン支局・中西孝介記者が中継でお伝えします。
メディアセンターでは世界各国の記者たちが現在の議論を注視しています。
討論ではお互いに「嘘つき」と批判するなど、相手への攻撃を強めています。
ABCテレビが主催するテレビ討論会は、入場時にハリス氏がトランプ氏に近寄り握手を交わしましたが、早々にトランプ氏がハリス氏を「マルクス主義者」「政策がない」などと批判すると、ハリス氏もトランプ氏を「起訴された人間だ」と反論しました。
ハリス氏が女性の中絶の権利をめぐり、トランプ氏に態度を鮮明にするよう迫ると、言葉を濁す一幕もありました。
ただ、トランプ氏が個人攻撃を繰り出し、ハリス氏が口を挟むと「私が話している。聞き覚えがあるか」とトランプ氏がハリス氏がかつて使った言葉を使用して、制止する場面もありました。
また、議論の中でトランプ氏が「不法移民が住民のペットを食べている」と発言し、司会に「証拠がない」とたしなめられました。
最新の世論調査の支持率は拮抗していて、依然として大接戦となっています。
討論会を終えて、どちらが勝利を引き寄せたのか国民の判断に注目が集まります。