台湾の新駐日代表・李逸洋氏が着任 半導体など多分野での関係強化に意欲

AI要約

台北駐日経済文化代表処の新代表が着任し、日本と台湾の友好関係を強調。

新代表は政界での経験豊富な人物であり、日台交流の推進に意欲を示している。

日本と台湾の経済、半導体、観光の交流が盛んであり、両国の関係は強化されつつある。

台湾の新駐日代表・李逸洋氏が着任 半導体など多分野での関係強化に意欲

東京・港区にある台湾の対日窓口機関・台北駐日経済文化代表処(大使館に相当)の新たな代表(大使)に任命された李逸洋氏(69)が9月9日、着任した。羽田空港で日本に住む台湾関係者らの出迎えを受けた李氏は、「責任の重さを感じ、身の引き締まる思い。台日関係の推進に全力を尽くす」などと日本語であいさつした。

2016年から今夏まで駐日代表を務めた謝長廷氏の後任。

李氏は台湾大学政治学科卒・同大学院政治研究所修士課程修了。新聞記者などを経て政界入りし、民主進歩党の陳水扁政権下では、党秘書長や内政部長(内相)を歴任。蔡英文前政権時代の2017~2020年には公務員人事や試験を担う考試院(人事院)副院長を、2021~2024年には総統府資政(上級顧問)務めた。

今年1月の総統選を経て5月に発足した頼清徳政権に対し、中国が圧力を強めるなか、新たな駐日代表の人選が注目されていた。

9月9日、羽田空港で超党派の国会議員連盟「日華議員懇談会」のメンバーをはじめ、日本在住の台湾関係者ら30人以上に出迎えられた李氏は花束を贈られ、笑顔で応じた。

李氏の日本勤務は今回が初めてで、報道陣に対し、「頼清徳総統は日本との友好関係を非常に重視している」と述べ、「台湾と日本は常に苦楽を共にし、積極的に助け合ってきた」と、地震災害などの際に助け合ってきた日台の深い友情に言及。

さらに「現在は経済、半導体、観光などの交流は史上最高レベルにあると言える」と指摘し、日本と「民主主義の保護の傘」を広げ、民主主義と自由の価値観を守ることで「地域の平和と安定を維持し、台湾と日本の各分野の発展を促進する」と述べ対日連携促進、強化への意欲を示した。