ハリス氏がペース握る、討論会 いら立つトランプ氏空回り

AI要約

10日の討論会で、ハリス副大統領はトランプ氏に対して積極的な姿勢を見せ、ペースを掴んだ。一方、トランプ氏は攻撃が空回りし、荒唐無稽な主張も目立った。

ハリス氏は最初は融和姿勢を見せたが、すぐに厳しい姿勢に切り替え、不正や中傷に対して国民に訴えた。一方、トランプ氏は攻撃をかわされる場面もあり、焦りを見せた。

トランプ氏はバイデン大統領を批判したが、ハリス氏に切り返される場面も。ハリス氏は自らが選挙戦の相手であることを強調した。

 【フィラデルフィア共同】いら立ちを隠せないトランプ前米大統領を尻目に、ハリス副大統領は笑みを浮かべた―。大統領選の大一番となった10日の討論会で、前向きなメッセージ発信に努めたハリス氏がペースを握り、余裕の表情も。攻めあぐねたトランプ氏は空回りし、荒唐無稽な主張も展開した。

 冒頭、ハリス氏はトランプ氏に歩み寄り握手を求めた。想定していなかったとみられるトランプ氏は虚を突かれた。

 ハリス氏は論戦が始まると融和姿勢を一転し、テレビカメラを真っすぐ見ながら「皆さんは多くのうそや不平、中傷を聞くことになる」と国民に語りかけ、トランプ氏を挑発した。

 トランプ氏はハリス氏の弱点だとみていた分野で攻撃をかわされ続け、焦りを募らせた。「(不法移民が)犬や猫など住民のペットを食べている」と突如主張し、ハリス氏があきれた様子を見せる場面もあった。

 トランプ氏は矛先を変え、ロシアのウクライナ侵攻を巡る対応でバイデン大統領を批判したが、ハリス氏に「選挙戦の相手はバイデン氏ではなく、私ですよ」と切り返された。