石垣島で粛々と進む「日米軍事一体化」衝撃の裏側!美しきリゾート地「ミサイル要塞基地」に

AI要約

日本の石垣島に新たな陸上自衛隊の駐屯地が開設され、八重山警備隊が配置された。

石垣島は自衛隊や米軍基地のない平和な島だったが、急速に軍事的な最前線へと変化している。

浜田防衛大臣が隊員に防衛の重要性を説いているが、石垣島がどのような立場に置かれるかは不透明な状況である。

石垣島で粛々と進む「日米軍事一体化」衝撃の裏側!美しきリゾート地「ミサイル要塞基地」に

知らぬ間に「米国のミサイル基地」と化していた日本

日本にとっての「最悪のシナリオ」とは?

政府による巧妙な「ウソ」とは一体…?

国際情勢が混迷を極めめる「いま」、知っておきたい日米安全保障の「衝撃の裏側」が、『従属の代償 日米軍事一体化の真実』で明らかになる。

※本記事は布施祐仁『従属の代償 日米軍事一体化の真実』から抜粋・編集したものです。

沖縄本島の南西約400キロに位置する石垣島。美しいサンゴ礁とコバルトブルーの透き通った海に囲まれ、スキューバダイビングやシュノーケリングなどマリンレジャーを楽しめるリゾート地として国内屈指の人気を誇ります。

人口は約5万人で、冬でも平均気温が20度近くある温暖な気候と豊かな自然環境を活かした観光業の他、さとうきびやパイナップル栽培などの農業、石垣牛の飼育をはじめとする畜産業、沿岸漁業といった第一次産業が盛んです。

この島に2023年3月、陸上自衛隊の新しい駐屯地が開設されました。沖縄県最高峰・於茂登(おもと)岳(526メートル)の南側連山の麓に開設された「石垣駐屯地」には、八重山(やえやま)諸島(石垣島、竹富島、西表(いりおもて)島、与那国島、波照間(はてるま)島など大小32の島々で構成される)の警備を担う「八重山警備隊」を中心に、総勢約570人の隊員が配備されました。

駐屯地開設記念式典に参列した浜田靖一(やすかず)防衛大臣は、隊員たちに次のように訓示しました。

「石垣島をはじめとする先島諸島※1は我が国防衛の最前線に位置する。南西地域における防衛体制の強化は我が国を守り抜く決意の表れであり、諸君はその先鋭だ。隙のない防衛体制は諸君の肩にかかっている」

石垣島は、沖縄本島よりも台湾の方が近い(台北までの距離は約270キロ)「国境の島」ですが、これまでは自衛隊基地も米軍基地もない軍事とは無縁の島でした。それが一気に「我が国防衛の最前線」へと押し出されたのです。