豪企業景況感指数、8月は2年半ぶり低水準 雇用見通しが悪化

AI要約

ナショナル・オーストラリア銀行(NAB)が8月の企業景況感指数が低下し、雇用見通しが悪化したことを発表。

企業信頼感指数も下落し、最低水準を更新。

労働需要が鈍化し、雇用指数が大幅に低下したことを示唆。

労働コストは伸びが鈍化する一方、小売物価は上昇傾向。

豪企業景況感指数、8月は2年半ぶり低水準 雇用見通しが悪化

[シドニー 10日 ロイター] - ナショナル・オーストラリア銀行(NAB)が10日に発表した8月の企業景況感指数は3ポイント低下してプラス3となり、2022年1月以来の低水準となった。雇用見通しが悪化した。

より変動の大きい企業信頼感指数は5ポイント低下し、マイナス4と、年初来最低を記録した。

雇用指数は7月に一時的に上昇したが、プラス7からプラス1へと大幅に低下した。

NABのチーフエコノミスト、アラン・オスター氏は、コロナ渦後の民間部門の労働需要の好調が終わろうとしていることを示している、と述べた。

労働コストの伸びは四半期ベースで1.7%に鈍化した。7月は最低賃金の引き上げによって2.4%に押し上げられていた。一方、8月までの3カ月間の小売物価は1.2%上昇し、伸びは7月の1.0%から加速した。