イラン、ロシアへの弾道ミサイル移転巡る報道を否定

AI要約

イランの高官は、イランがロシアにミサイルを移送した報道を否定。EUとNATOも状況を注視。

EUとNATOは情報を確認中で、ロシアへのイランの支援拡大が懸念されている。

ロシアはイランとのパートナーシップを重視し、ウクライナ外務省はイランの行動に深い懸念。

イラン、ロシアへの弾道ミサイル移転巡る報道を否定

[ドバイ 9日 ロイター] - イランの精鋭部隊「イスラム革命防衛隊」の高官は9日、イランがロシアに短距離弾道ミサイルを移送したという報道を否定した。イランのメディアが報じた。

同高官は「ロシアにミサイルは移転されておらず、こうした主張は一種の心理戦だ」とし、「イランはウクライナ・ロシア紛争におけるいずれの当事者も支持していない」とも述べた。

欧州連合(EU)の報道官は電子メールで「イランの弾道ミサイルがロシアに引き渡されたという、同盟国から提供された信頼できる情報を認識している」とし、「加盟国と共にさらになる調査を進めており、確認されれば、ロシアのウクライナ侵攻に対するイランによる支援強化を意味するだろう」と述べた。

北大西洋条約機構(NATO)の報道官も、報道を認識しているものの、正確な情報かどうかは断言できないとし、「イランによるロシアへの弾道ミサイルおよび関連技術の移転は、重大なエスカレーションとなるだろう」とした。

ロシアのペスコフ大統領報道官は9日、同報道に関連して、イランはロシアのパートナーで、あらゆる分野で対話を進めていると述べた。

ウクライナ外務省は7日、イランの弾道ミサイルがロシアに提供される可能性があるとの報道を深く懸念していると表明した。