北朝鮮提供の兵器、ロシアの備蓄を拡大=ドイツ軍トップ

AI要約

ドイツ軍トップのブロイアー総監が、北朝鮮からの兵器提供がロシアのウクライナ攻撃力強化につながると指摘。

ウクライナや米国は、金正恩氏がロシア支援の見返りに軍事支援を提供していると懸念。

韓国はウクライナに援助を提供しているものの、武器は不特定の一線を超えない限り送らない方針。

[ソウル 9日 ロイター] - ドイツ軍トップのカルステン・ブロイアー連邦軍総監は9日、北朝鮮からの兵器提供によりロシアが国内に武器を備蓄することが可能になり、ウクライナへの攻撃力を強化したとの見解を明らかにした。訪問先の韓国で述べた。

ブロイアー氏は、有用な武器提供がなければロシアのプーチン大統領が北朝鮮の金正恩朝鮮労働党総書記に接触することはなかったと指摘。北朝鮮との関係強化はロシアのウクライナ侵攻向けの兵器生産を増やし、ロシアの武器備蓄維持を可能にするためだったと述べた。

ウクライナや米国などの国や独立系アナリストらは、金正恩氏がロシアからの経済・軍事支援と引き換えに、ロケットやミサイルを供給し、ウクライナ戦争でロシアを支援していると指摘している。

韓国にウクライナへの武器直接提供を働きかけたかとの質問に対しブロイアー氏は、対空兵器や歩兵戦闘車などの兵器が戦闘に有用であり、各国が全力を尽くすべきというウクライナの見解に賛同すると回答した。

韓国はウクライナに非殺傷性の装備や援助を提供しているが、ロシアと北朝鮮の協力が不特定の一線を超えない限り、武器を送る予定はないとしている。