金獅子賞はアルモドバル監督作品 ベネチア映画祭閉幕

AI要約

第81回ベネチア国際映画祭でスペイン出身のペドロ・アルモドバル監督作品『The Room Next Door』が金獅子賞に選出された。

安楽死を扱った作品で、ティルダ・スウィントンとジュリアン・ムーアが主演し、女性同士の友情を描いている。

他にもエロチック・スリラーの『Babygirl』でニコール・キッドマンが女優賞、『The Quiet Son』でヴァンサン・ランドンが男優賞を受賞した。

金獅子賞はアルモドバル監督作品 ベネチア映画祭閉幕

【9月9日 AFP】第81回ベネチア国際映画祭(Venice International Film Festival)は7日、最高賞の金獅子(Golden Lion)賞にスペイン出身のペドロ・アルモドバル(Pedro Almodovar)監督作品の『The Room Next Door(原題)』を選出して閉幕した。

 安楽死をテーマにした同作品は、ティルダ・スウィントン(Tilda Swinton)演じる末期がん患者とジュリアン・ムーア(Julianne Moore)演じる親友との女性同士の友情を描いている。アルモドバル監督としては初の英語長編作品。

 アルモドバル監督は受賞スピーチで、「この世に尊厳をもってきっぱり別れを告げることは、すべての人にとって基本的な権利だと思う」と語った。

 女優賞にはエロチック・スリラー『Babygirl(原題)』のニコール・キッドマン(Nicole Kidman)、男優賞にはシングルファーザーと10代の息子との関係を描いた『The Quiet Son(原題)』のヴァンサン・ランドン(Vincent Lindon)が輝いた。キッドマンは母親が急死したため、授賞式を欠席し、ハリナ・ライン(Halina Reijn)監督がキッドマンのメッセージを代読した。

 銀獅子賞(審査員大賞)は、マウラ・デルペロ(Maura Delpero)監督のイタリア映画『Vermiglio(原題)』が受賞した。(c)AFPBB News