アジア開発銀、30年までに融資の50%を気候変動関連に

AI要約

アジア開発銀行(ADB)は、2030年までに気候変動関連融資を増やす新たな目標を承認した。

現在の気候変動関連融資の割合は35%で、新たな目標は50%を目指す。

ADBは民間資金の動員も増やし、民間セクタープロジェクト向けの融資を計画している。

アジア開発銀、30年までに融資の50%を気候変動関連に

David Lawder

[6日 ロイター] - アジア開発銀行(ADB)は6日、2030年までに年間融資の50%を気候変動関連に充てるとともに、民間資金の動員を増やすという新たな目標を承認した。30年に向けた取り組み指針「ストラテジー2030」の中間評価の一環。

現在、融資に占める気候変動関連の割合は35%。新たな目標では、金額ベースで19年から30年までに累計1000億ドルの気候変動関連融資を目指す。これまでの実績は300億ドルにとどまっている。

ADBの木村知之・戦略政策・パートナーシップ局長はインタビューで「地域の気候変動銀行を目指す」と述べた。

ADBはまた、19年から30年にかけて計130億ドルの民間セクタープロジェクト向け融資を実施する目標を掲げた。これまでの実績は約37億ドル。

木村氏は、ADB自体による融資と、少なくとも45億ドルの民間資金を含むその他貸し手の融資により、この目標を達成すると説明した。民間資金の動員は、19年からの実績14億ドルに比べ急増を見込んでいる。投資ファンド、慈善組織など、新たな民間主体と手を組む見通しだ。