中国家電ブースに…韓国企業も物差しを手に並んだ(1)

AI要約

中国企業の美的(ミデア)がドイツの家電見本市で革新的な台所家電を展示し、韓国企業の注目を集めていた。

中国のオナーは超小型折りたたみスマホ「マジックV3」で話題をさらい、洗濯可能なスマホやAI技術を披露した。

オナーの新製品発表により欧州市場での台頭が確認され、折りたたみスマホ市場でのシェアが拡大している。

中国家電ブースに…韓国企業も物差しを手に並んだ(1)

ドイツのベルリンで7日に開かれた欧州最大の家電見本市「IFA2024」に設けられた中国家電企業の美的(ミデア)のブースには韓国企業関係者の足が絶えなかった。韓国企業の名札を首にかけたある女性訪問客はインダクションと無線電力が結びついた未来のキッチンをコンセプトにした台所家電を細かくチェックしてあちこち写真を撮り、スムージーモードで無線ミキサーを作動させた後に動画を撮影した。続けて財布から15センチメートルほどの物差しを取り出してインダクションの各部を測定した。これらの製品は無線充電国際標準団体(WPC)が最近発表したKi無線電力伝送標準を最初に適用した台所家電だ。

昨年だけでも韓国企業は各種見本市に設けたブースを訪れる中国企業関係者が製品をコピーできないよう監視するのに力を入れていた。わずか1年で風景ががらりと変わったのだ。今年のIFAの花は断然中国の技術だ。韓国企業が新製品や新技術を出すより人工知能(AI)技術や連結性など今後進む方向の提示に焦点を合わせたとすれば、中国企業は「世界最初」「超小型」のような修飾語を付けた多様な新製品を吐き出した。

中国ファーウェイの子会社であるオナーは超小型折りたたみスマホ「マジックV3」で視線を引き付けた。オナーのブースはマジックV3がどれだけ薄いのか厚さを撮影するために駆けつけた取材陣で終日にぎわった。

◇洗濯できる中国製折りたたみスマホ…音声アシスタントはサムスン・LG製品に似る

オナーのジョージ・ジャオ最高経営責任者(CEO)は5日に開かれたプレスカンファレンスでサムスンの「ギャラクシーフォールド5・6」と比較し「大きなディスプレーを備えた折りたたみスマホはAI時代の完ぺきな選択だが厚くて重い折りたたみスマホを考えた人たちは私の話に同意しにくいだろう。われわれの技術と革新はみなさんの考えを変えるだろう」と話した。

オナーは5日の新製品公開とともに、スマートフォンを洗濯機に入れて15分ほど作動させた後に取り出してもディスプレータッチとスワイプなど主要機能が洗濯前と変わらず作動する映像を公開したりもした。

サムスンのギャラクシーフォンだけでなくアップルのiPhoneとの比較もはばからなかった。ジャオCEOは「マジックV3(226グラム)はiPhone15プロ(221グラム)と5グラムしか違わない。iPhoneのバッテリーはフル充電で最大10.2時間の動画を見られるが、われわれの製品では15.4時間可能だ」と話した。また、頭上に投げて床に落ちたスマホを拾って機器が問題なく作動する点を見せハードウエアの堅固さを誇った。

◇対話の脈絡も理解する中国テレビ

この会社はまた、スマホで動画のディープフェイクを感知するAI技術を試演した。保存された動画だけでなくリアルタイムで行われるビデオ通話もスキャンして変造の可能性を判断した。カメラを脱着できるノートパソコン「マジックブックアート14」も注目された。カメラをなくしてベゼル(枠)を薄くする代わりに本体に隠されたモジュール式カメラを取り出して付着する形態だ。

オナーの自信あふれる新製品発表は最近の欧州での上昇を見せるものだった。カウンターポイントリサーチによると4-6月期に西欧の折りたたみスマホ市場でオナーはサムスン電子を抜いて初めてシェア1位を占めた。昨年発売したマジックV2の人気に力づけられオナーの4-6月期出荷台数は前年同期比455%急増した。