ガザ停戦、新仲介案「数日以内に共有」ブリンケン氏 合意至るか焦点

AI要約

米国のブリンケン国務長官は、パレスチナ自治区ガザでの停戦と人質解放をめぐる交渉について、エジプト、カタールとともに新たな仲介案を示す考えを明らかにした。

イスラエルとハマスの間では、フィラデルフィ回廊のイスラエル軍の「完全撤退」要求と、イスラエル軍の軍駐留継続主張の対立が続いている。

ネタニヤフ首相は、ハマスの武装組織化を防ぐため、イスラエル軍の回廊管理の継続を強調している。

 パレスチナ自治区ガザでの停戦と人質解放をめぐる交渉について、米国のブリンケン国務長官は5日、交渉の仲介役を務めるエジプト、カタールとともに「今後数日のうちに我々の案を共有する」と述べ、新たな仲介案を示す考えを明らかにした。イスラエルとイスラム組織ハマスが新案で合意に至るかが焦点となる。

 交渉で、イスラム組織ハマスはガザとエジプトの境界の緩衝地帯(フィラデルフィ回廊)からイスラエル軍の「完全撤退」を求めてきた。一方、イスラエルはハマスの武装組織としての立て直しを防ぐため、停戦後の軍駐留の継続を主張。ネタニヤフ首相は9月の2度の記者会見でも、回廊をイスラエル軍が管理しなかった場合、「(ハマスの)武装がなされることは明らかだ」と述べ、撤退しない考えを強調していた。