米大統領選で10回中9回的中の歴史学教授が「ハリス氏勝利」予想、不確定要素は戦争
米国で11月に控える大統領選挙。過去10回中9回の結果を的中させた歴史学教授のアラン・リクトマン氏は、ハリス副大統領がトランプ前大統領に勝利するという予測を発表した。ただ不確定要素は残っており、「戦争は非常に流動的で予測不可能であるため外交政策、軍事政策しだいでは何が起きるか分からない」という。
「カマラ・ハリス氏は米国初の女性大統領になるだろう」
10回の大統領選で9回の結果を的中させた選挙予測者アラン・リクトマン氏は、11月の選挙ではハリス氏が勝利すると予想した。
リクトマン氏はアメリカン大学の歴史学教授。政治評論や世論調査と無関係の、13の正誤問題に基づく選挙モデルで予想。これらを、ホワイトハウスシステムの「鍵」と呼んでいる。
アメリカン大学の歴史学教授リクトマン氏
「重要なのは、バイデン氏がハリス氏を支持して撤退したことが分かっているということだ。これにより民主党は、『現職』という『鍵』を失った。
だが最終的に賢明になり、ハリス氏のもとに団結し、『党内争い』という『鍵』を守った」
ただ現時点では、ハリス氏勝利の可能性が高いものの、不確定要素は残っている。
「戦争は非常に流動的で、予測不能だ。外交政策、軍事政策しだいでは何が起きるか分からない。
世界で何が起こるかは予測できないし、2つの戦争は流動的だ。
ただ、それは考慮して予測した」
ハリス氏
「人を殴り倒そうとする人は臆病者だ」
ハリス氏とトランプ氏による初のテレビ討論会のわずか数日前に、リクトマン氏は予想を明らかにした。
「ハリス氏が勢いに乗っていることに疑いの余地はないと思う」
政治評論家、チャーリー・サイクス氏
「両候補とも、相手の神経を逆撫でしようとすると思う。トランプ氏はカマラ氏を怒らせ、不快にさせ気分を害そうとするだろう。
ハリス氏は、トランプ氏にやりたいようにやらせておくよう言われている」
世論調査では、ハリス氏が全国的にも、激戦州の大多数でもわずかにリード。ただ、トランプ氏が勝利する可能性は十分ある。
ホフストラ大学のミーナ・ボーズ氏
「暗殺未遂事件の後、共和党大会での受諾演説で、トランプ氏は将来の米国政治において果たすべき役割を果たせるのは自分だけだと、本当に信じていることが分かる。そのメッセージは説得力がある」
多くの州が、共和党か民主党のどちらかに完全に傾いており、少数の激戦州が選挙の行方を決める可能性がある。