ベラルーシ当局が「日本の諜報員」だとして邦人男性拘束、本人出演させ特別番組放送
ベラルーシの国営メディアによると、日本の諜報員だとされる男性が治安部隊に拘束されたと発表された。
日本政府はこの報道に対して極めて遺憾であり、ベラルーシ外務省に抗議した。
拘束された日本人は、ベラルーシや中国の情勢、国境地帯の状況などに関する情報収集に関与していた疑いがある。
ベラルーシの国営メディアは4日、同国の国境地帯や軍事施設などを監視していたとして、日本の諜報員だとする男性を治安部隊が拘束したと発表した
林芳正官房長官は6日の閣議後会見で、国営メディアが拘束された日本人男性に関する特別番組を放映したことについて「極めて遺憾」だとし、放映後ベラルーシ外務省に抗議したことを明らかにした。
ベラルーシの現地メディアは4日、国営放送の報道内容として治安当局が日本の情報機関員を拘束したと伝え、5日に詳しく報じる見通しとした。
ベラルーシメディアによると、拘束された日本人は同国の社会経済状況や中国の「一帯一路」構想の進捗状況、ベラルーシとウクライナの国境沿いの状況に関する情報収集に関与していた疑いがあるとしている。
1994年以来ルカシェンコ大統領が率いるベラルーシは、ロシアの最も緊密な同盟国の1つ。ロシア軍が2022年2月にウクライナ侵攻を開始した際、ベラルーシの領土を通過することを許可した。