海自練習艦がイギリス寄港 防衛協力を強化、連携深める狙い

AI要約

海上自衛隊の練習艦「かしま」がロンドンに寄港。日英の防衛協力強化を進める中、中国の海洋進出に対抗し連携を深める狙い。

かしまと「しまかぜ」は世界一周の練習航海中で、海自幹部候補生学校を卒業した実習幹部190人が乗り組んでいる。

英国は9カ国目の寄港であり、5月から11月までの175日間の航海の一環。2年ぶりの訪問となる。

 【ロンドン共同】遠洋練習航海中の海上自衛隊の練習艦「かしま」が5日、英ロンドンに寄港した。日英は2023年に部隊の相互往来をスムーズにする「円滑化協定(RAA)」を結ぶなど防衛協力の強化を進めている。海洋進出を強める中国を念頭に「自由で開かれたインド太平洋」の実現に向けて連携を深める狙いがある。

 かしまは練習艦「しまかぜ」と共に5月から11月11日までの175日間、11カ国に寄港しながら世界を一周する予定。英国は9カ国目で、22年以来2年ぶりの寄港。2隻には海自幹部候補生学校を3月に卒業した実習幹部約190人を含む約570人が乗り組んでいる。