イラク、原油輸出を日量330万バレルに削減 減産縮小延期受け

AI要約

イラクは原油輸出を日量330万バレルに削減し、数カ月間継続すると発表。

削減はOPECプラスの減産幅縮小延期に対するコミットメントであり、国内消費の減少も含まれる。

必要に応じて減産幅縮小をさらに延期、もしくは撤回する可能性がある。

[カイロ 5日 ロイター] - イラク石油省は5日、8月27日時点で原油輸出を日量330万バレルに削減し、今後数カ月間継続すると発表した。石油輸出国機構(OPEC)加盟国とロシアなどの非加盟国で構成する「OPECプラス」が減産幅縮小の延期で合意したことへのコミットメントとした。

イラクは、輸出削減により生産量をOPECプラスの割当量内に収め、これまでに生じた追加生産を相殺すると説明。削減には国内消費の減少分も含まれるという。

7月のイラクの原油輸出は日量平均348万バレル、6月は同341万バレルだった。

関係筋は先月、イラクが9月に原油生産を日量385万─390万バレルに削減する計画を立てたとロイターに明らかにしていた。

OPECプラスは5日、原油価格が9カ月ぶり安値を付けたことを受け10月から予定されていた減産幅の縮小を延期することで合意。必要に応じて減産幅縮小をさらに延期、もしくは撤回する可能性があるとした。