原油価格、来年は平均60ドルに下落も 一段の減産なければ=シティ

AI要約

シティは、OPECプラスが減産を拡大しない場合、2025年の原油平均価格は60ドルまで下落する可能性があると予想している。

需要減とOPEC非加盟産油国からの供給増が原因で、市場は70ドルの水準を維持できなくなる可能性がある。

今後の市場動向についてしっかりと把握し、北海ブレントが80ドルに接近すれば売りを推奨している。

原油価格、来年は平均60ドルに下落も 一段の減産なければ=シティ

[4日 ロイター] - 米シティは4日、石油輸出国機構(OPEC)加盟国と非加盟産油国で構成する「OPECプラス」が減産を拡大しない場合、2025年の原油平均価格は1バレル=60ドルまで下落する可能性があるとの見方を示した。需要減とOPEC非加盟産油国からの供給増が主因とした。

テクニカルな反発の可能性はあるが、現行の減産を無期限に延長すると表明しなければ、市場は70ドルの水準を維持できなくなる可能性があると予想した。

北海ブレントが60ドル台まで下落した場合、場合によっては50ドル台を付ける可能性もあるとした。

地政学的な緊張は価格を押し上げるとみられてきたが、昨年10月以降は反発のたびに弱くなっている分析。また、現在の市場は緊張が必ずしも減産や輸送の問題につながるとは限らないと認識しており、価格上昇は売りの機会でもあると指摘した。

シティは現在の市場力学を踏まえ、北海ブレントが80ドルに接近すれば売りを推奨している。

先週の下落を受けて、短期的な反発で80ドルに近づく可能性はあるとする一方、夏のドライブシーズンが終了したことなどから需要が緩むと見通した。