コロンビアで燃料補助金廃止 運転手組合が道路封鎖で反発

AI要約

コロンビアのトラックとバスの運転手組合がディーゼル価格値上げに反対し、ボゴタの道路を封鎖。

コロンビア政府はディーゼル価格を2025年までに1ガロン210円まで上げる計画で、組合は不満を表明。

ペトロ大統領は補助金撤廃の必要性を訴え、組合の行動に対抗。

コロンビアで燃料補助金廃止 運転手組合が道路封鎖で反発

ボゴタ、コロンビア、9月5日 (AP) ― ディーゼル燃料の補助金制度撤廃に反対する南米コロンビアのトラックとバスの運転手組合は9月4日、首都ボゴタへの道路を封鎖し、市内を混乱に陥れている。

 2025年までにディーゼル価格を1ガロン210円に達するまで3回の値上げを予定しているコロンビア政府は8月31日、1回目として72円の値上げを命じた。

 政府との交渉が不調に終わったため、値上げを不満とする組合はブカラマンガ、ククタ、ボゴタなどの主要都市につながる幹線道路を恒久的かつ断続的に封鎖することで対抗。

 これに対してペトロ大統領は、組合に「国を封鎖」させないとソーシャルメディアXに投稿。

 元活動家で、そのキャリア通じて数多くの抗議活動を指導してきたペトロ大統領は3日、「公的債務の削減」と「コロンビア人の健康と教育のための資金調達」のために、燃料補助金は廃止しなければならないと投稿した。

 コロンビアでは何十年も前から、ディーゼル燃料への補助金が実施されてきた。これまでの政府は、撤廃が大規模な抗議行動や食料価格の上昇につながることを恐れ、補助金制度を維持してきた。

(日本語翻訳・編集 アフロ)