ガザ南部で人質6人の遺体確認、イスラエルでは数千人が抗議 政府にハマスとの取引実現を要求

AI要約

イスラエル軍は8月31日、ガザ地区南部でハマスに拘束されていた人質6人の遺体を発見。ハマスはイスラエル軍の攻撃で死亡と主張。

イスラエル人が抗議活動を行い、残る人質を帰国させるための取引を求める。一部の集団が警察の警戒線を突破し、道路を封鎖。

労働組合がゼネストを呼びかけ、合意の実現を要求。遺体の葬儀が執り行われる中、情勢は緊迫している。

ガザ南部で人質6人の遺体確認、イスラエルでは数千人が抗議 政府にハマスとの取引実現を要求

イスラエル軍は8月31日、パレスチナ自治区ガザ地区南部ラファの地下トンネルで、イスラム組織ハマスに拘束されていた人質6人の遺体を発見したと発表した。ハマス幹部の1人は、人質はイスラエル軍の攻撃で死亡したとし、6人の殺害を否定した。

イスラエル・テルアヴィヴでは1日、数千人のイスラエル人が集まり、ガザに残る人質を帰国させるための取引を実現するよう政府に求めて抗議行動を起こした。

抗議はおおむね平和的だったが、警察の警戒線を突破した集団がテルアヴィヴの主要幹線道路を封鎖する場面もあった。

路上で火を放ったり、人質への連帯のシンボルである黄色いリボンをかける者もいた。

イスラエルの労働組合は同日、政府にハマスとの人質解放に関する合意を実現するよう圧力をかけるためのゼネストを2日に行うよう呼びかけた。イスラエルで最も発着数が多いベングリオン空港は2日午前8時から閉鎖される見込み。

こうした中、遺体で見つかった人質のうち数人の葬儀が執り行われた。

BBCのルーシー・ウィリアムソン中東特派員がエルサレムから報告する。