韓国コスメ人気のけん引役がセール、日本や欧米客の姿も【特派員オンライン】

AI要約

韓国のドラッグストア大手「CJオリーブヤング」での大規模セールが若者を中心に盛況で、外国人観光客も増加している。

韓国の化粧品産業は世界的なKビューティーブームを牽引し、CJオリーブヤングの人気も加速している。

同社は施策を積極的に展開し、世界的な知名度を高めている。

 「Kビューティー(韓国コスメ)の聖地」とも称される韓国のドラッグストア大手「CJオリーブヤング」が盛況だ。5日までセール開催中で、釜山の大型店では連日、閉店する午後11時まで大勢の若者でにぎわっている。

 年4回のセールに合わせて旅行を計画する外国人観光客も珍しくなく、京都府の女性(26)は「この機会にたくさん見比べたい」と複数の店舗をはしごしていた。欧米や東南アジアからの観光客も多く、世界的なKビューティーブームを実感する。

 昨年の韓国の化粧品輸出額は世界4位で約85億ドル(約1250億円)。今年も前年を上回る勢いで推移している。同社はこの人気をけん引する存在だ。韓国文化観光研究院によると、今年上半期の訪韓外国人観光客は600万人で、3分の2に当たる400万人がCJオリーブヤングの店舗を訪れた。セールのたびに過去最高の売上高を更新しているのもうなずける。

 同社は先月、ソウルの地下鉄駅の命名権を落札。仁川国際空港とソウルの繁華街を結ぶ外国人専用無料シャトルバスの運行も始めた。世界的な知名度はさらに高まりそうだ。(釜山・平山成美)