イラン政府、豪大使を呼び出し 性的多様性支援の投稿めぐり

AI要約

イラン政府がオーストラリア大使を呼び出し、性的多様性を支援する行事の投稿に抗議。

イスラム文化に反するとされる投稿に対し、イラン外務省が非難。

同性愛が禁止される中、投稿に対する世論の反応も注目される。

イラン政府、豪大使を呼び出し 性的多様性支援の投稿めぐり

シドニー(CNN) イランの首都テヘランにあるオーストラリア大使館が2日、インスタグラムに投稿した性的多様性を支援する行事の写真をめぐり、イラン政府がオーストラリア大使を呼び出して説明を求めた。

写真に写っていたのは、紫色の服装で若い性的少数者らへの支持を表明するオーストラリア発の行事。外交官らが紫の服や小物を身に着け、紫のカップケーキを手にしてほほ笑む姿などが紹介された。

国営イラン通信(IRNA)によると、イラン外務省はこの投稿を「イランとイスラムの文化的規範に反する」と非難した。

同国では同性愛がイスラムの価値観に反するとして禁止され、イスラム法(シャリア)に基づく刑罰の対象となっている。性的少数者らの権利を擁護する活動家らがSNSへの投稿をめぐり、死刑を言い渡された例もある。

IRNAは、在テヘラン・オーストラリア大使館の公式ページが「侮蔑的な投稿」で「同性愛を助長」したと主張した。

投稿には数千件の「いいね」やコメントが寄せられた。テヘランのドイツ大使館はコメント欄に、紫のハートの絵文字を3つ並べて書き込んだ。