仏、税収不足と追加支出で財政赤字拡大も 財務省が議会に警告

AI要約

フランス財務省は、歳出を削減しなければ財政赤字が予想を上回る可能性があると警告

欧州連合でも財政悪化が問題視され、マクロン大統領にプレッシャーがかかる

主要税収の不足や追加支出により財政赤字が拡大、財務省は融資凍結やキャンセルを検討

仏、税収不足と追加支出で財政赤字拡大も 財務省が議会に警告

[パリ 3日 ロイター] - フランス財務省は、税収不足のために歳出を減らさなければ今年の財政赤字が想定を大幅に上回る可能性があると議会に警告した。

財政の悪化は欧州連合(EU)レベルでも問題になっており、新首相の指名に苦慮するマクロン大統領へのプレッシャーが増すことになる。

国民議会(下院)財政委員会を率いる左派のエリック・コクレル議員はⅩへの投稿で、財務省が2日に最新の予算状況を示してきたと明らかにした。

それによると、今年の対GDP(国内総生産)比公的部門財政赤字は暫定政府が目標とする5.1%ではなく、5.6%に達する恐れがあり、2025年には6.2%まで上昇する可能性がある。

所得税、法人税、付加価値税など、いくつかの主要な税収が予想より少なく、南太平洋の仏領ニューカレドニアの治安危機と今年の議会選挙が追加支出を招いたという。

コクレル氏は財務省の書簡を基に「同省は当面、保護措置として165億ユーロ相当の融資を凍結し、年末に向けてさらに70億ユーロ相当の追加融資キャンセルを視野に入れている」とした。