中国、ネット身分証検討 統制強化に懸念広がる

AI要約

中国政府がインターネット利用時の新たな本人確認方法として、ネット専用身分証の発行を検討中。

個人情報保護を目的としているが、体制批判への警戒心もあり、ネット統制が強化される懸念が広がっている。

公安省と国家インターネット情報弁公室が草案を公表し、国民からの身分証利用申請に基づき、ネット専用「番号」と「証明書」を付与する予定。

 【北京共同】中国政府はインターネット利用時の新たな本人確認方法として、ネット専用身分証を発行する検討に入った。個人情報の保護が目的としているが、習近平指導部は体制批判につながる動きに神経をとがらせており、ネットの統制がさらに強化されるとの懸念が広がっている。

 公安省と国家インターネット情報弁公室が7月26日、「国家ネットワーク身分認証公共サービス管理規則」の草案を公表した。政府は国民からの身分証の利用申請を踏まえ、ネット専用「番号」と「証明書」を付与する。ネット事業者への個人情報の提供が最小限にとどまり、安全性が向上するとした。