韓国ＣＰＩ、8月は3年半ぶり低い伸び 10月利下げ支持
AI要約
韓国の消費者物価指数は８月、前年比２．０％上昇したが、前月から鈍化。今後は２％台前半での安定が見込まれ、市場は利下げを予測。
韓国銀行の中期的なインフレ目標とも一致する結果となり、エコノミストの予想中央値は２．０％だった。中銀は成長率の鈍化に伴い利下げを示唆。
ＣＰＩは前月比で０．４％上昇し、食品とエネルギー製品を除いたコアインフレ率は２．１％。これらの結果がインフレ圧力と利下げ期待を支持する内容となった。
[ソウル ３日 ロイター] - 韓国統計局が３日発表した８月の消費者物価指数（ＣＰＩ）は前年比２．０％上昇した。７月の２．６％上昇から鈍化し、２０２１年３月以来の低い伸びを記録。早ければ来月にも利下げが実施されるとの市場の見方を支持する内容となった。
ロイターがまとめたエコノミストの予想中央値も２．０％だった。韓国銀行（中央銀行）の中期的なインフレ目標とも一致する。
企画財政省高官は「今後、天候や原油相場による追加的なショックがない限り、ＣＰＩ上昇率は２％台前半で安定する見込みだ」と述べた。
中銀は先月、政策金利を３．５０％に据え置いたが、インフレ圧力と成長率の鈍化に伴い、利下げを開始する用意があることを示唆。これを受け、１０月利下げ期待が高まっている。
ＣＰＩは前月比では０．４％上昇。７月（０．３％上昇）から加速し、６カ月ぶりの高い伸びとなった。エコノミスト予想（０．３％上昇）も上回った。
変動の激しい食品とエネルギー製品を除いたコアインフレ率は前年比２．１％で、７月の２．２％から鈍化。２１年１１月以来の低水準となった。
