ベネズエラ大統領機押収 制裁違反、ドミニカ共和国から移送 米

AI要約

米政府は、ベネズエラのマドゥロ大統領所有のジェット機をドミニカ共和国で押収した。機体は制裁を回避して購入され、制裁逃れを容認しない姿勢を示す一方、ベネズエラ外務省は押収を非難している。

ジェット機はマドゥロ氏の関係者がダミー会社を通じて購入し、外遊などに使用されていた。機体は既にフロリダに移送され、整備が行われている。

押収されたジェット機は仏ダッソー社の「ファルコン900EX」であり、約1300万ドルで購入された。米政府の厳しい姿勢が示された出来事となっている。

 【ワシントン時事】米政府は2日、制裁を回避して違法に購入したとして、南米ベネズエラのマドゥロ大統領が所有するジェット機をドミニカ共和国で押収したと発表した。

 機体は大統領専用機として使用されていたもので、制裁逃れを容認しない厳しい姿勢を示す狙いがある。AFP通信によると、ベネズエラ外務省は声明で、押収を「海賊行為だ」と非難した。

 米司法省によると、このジェット機は仏ダッソー社の「ファルコン900EX」。マドゥロ氏の関係者が2022~23年の間、カリブ海を拠点とするダミー会社を通じ、フロリダ州の米企業から約1300万ドル(約19億円)で購入し、23年5月ごろからマドゥロ氏の外遊などに使用されていた。機体は既にドミニカ共和国からフロリダに移送。米CNNテレビによると、ドミニカ共和国では整備が行われていた。