イスラエルの人質家族、抗議行動を呼び掛け

AI要約

イスラエル人の家族団体がガザ地区での人質問題に抗議を呼びかける声明を出した。

イスラエル国内ではネタニヤフ首相に対する停戦・人質解放交渉成立を求めるデモが展開。

ガザ地区での戦闘で新たな遺体が見つかり、政府への抗議が強まっている。

イスラエルの人質家族、抗議行動を呼び掛け

(CNN) パレスチナ自治区ガザ地区で人質になっているイスラエル人の家族団体「人質・行方不明者家族フォーラム」は31日、一般市民に改めて抗議行動を呼び掛ける声明を出した。

イスラエルでは同日、ネタニヤフ首相に対し、ガザ地区での停戦・人質解放交渉の成立を求める数千人規模のデモが、各地で展開された。

イスラエル軍はこの日、ガザ地区での戦闘で新たに数人の遺体が見つかったと発表した。人質の遺体が含まれていたかどうかには言及せず、市民に向けてうわさを広めないよう呼び掛けたが、さらなる人質の死亡が確認されたと受け取る見方も強く、政府への抗議に拍車がかかっている。

人質・行方不明者家族フォーラムは声明で、「ネタニヤフ氏が人質を見捨てたことは、もはや事実になった」と主張。1日に要求の詳細を発表するとの方針を示した。

バイデン米大統領は31日夜、事態の推移をめぐりイスラエル当局者と連絡を取り合っているとしつつ、新たな遺体の身元はまだ確認されていないと強調した。同時に停戦合意への期待感を示し、各当事者が原則では合意していると指摘。「この戦争を終わらせる時だ」と繰り返した。

イスラエル首相府と人質・行方不明者家族フォーラムによると、昨年10月7日にイスラム組織ハマスの奇襲攻撃でイスラエルから連れ去られ、今もガザ地区に残る人質は103人。同フォーラムによれば、このうち33人がすでに死亡したとみられている。