ドイツ政府、アフガニスタン人犯罪者の強制送還を再開 タリバン復権後初

AI要約

ドイツ政府はアフガニスタン国籍の犯罪者28人を強制送還した。2021年以降、アフガン人の強制送還を停止していたが、再開された。

アフガン政権のタリバン復権後、ドイツ政府は人権上の懸念から強制送還を中止していたが、過激派事件を受けて再開された。

ショルツ首相は強制送還強化を約束し、難民政策を厳格化して移民問題に取り組んでいる。

ドイツ政府、アフガニスタン人犯罪者の強制送還を再開 タリバン復権後初

ドイツ政府は8月30日、同国で有罪判決を受けたアフガニスタン国籍の犯罪者28人を母国へ強制送還したと発表した。2021年にイスラム主義勢力タリバンがアフガンで政権を奪還した後、ドイツは人道上の理由から強制送還を停止していた。

ドイツのショルツ首相は8月30日、有罪判決を受けたアフガン国籍の28人について強制送還を再開したと発表。内務相はソーシャルメディアで、アフガニスタンへ強制送還する航空便を再開したと説明した。

2021年、タリバンの政権奪還後、ドイツ政府は人権上の懸念からアフガン人の強制送還を中止。

だが前週、西部ゾーリンゲンでフェスティバルの最中に過激派「イスラム国」(IS)と関係のある襲撃事件が発生。政府に対し、強制送還を再開するよう圧力が高まった。

ショルツ首相は犠牲者の追悼式で、強制送還を強化すると約束。難民政策を厳格化し、強制退去を迅速化する措置を導入した。

強制送還再開は、移民問題が争点となっている東部2州での地方選を控えて行われた。