中国とフィリピン、南シナ海でまた船舶衝突し非難合戦 1カ月で5回目

AI要約

南シナ海でフィリピンと中国の沿岸警備隊船舶が再び衝突し、お互い非難合戦が続いている。サビナ礁付近での衝突は1カ月で5回目となる。

中国は南シナ海のほぼ全域の領有権を主張し、オランダの仲裁裁判所が2016年には中国の主張に法的根拠がないと認定したが、中国は拒否している。

南シナ海を通過する貿易額は年間約470兆円であり、石油や天然ガス、水産資源なども豊富に存在する。

中国とフィリピン、南シナ海でまた船舶衝突し非難合戦 1カ月で5回目

フィリピンと中国は8月31日、領有権を争う南シナ海で両国の沿岸警備隊船舶が衝突したことを巡り、互いを非難した。南沙(英語名スプラトリー)諸島のサビナ礁付近での衝突は、1カ月間で5回目。オランダの仲裁裁判所は2016年に、中国の主張には法的根拠がないと認定したが、中国は拒絶している。南シナ海を通過する貿易額は年間約470兆円で、石油や天然ガス、水産資源も豊富だ。

フィリピンと中国は8月31日、南シナ海で沿岸警備隊の船舶に故意に衝突したとして再び非難合戦。サビナ礁付近での衝突は、この1カ月で5回目だ。

南シナ海ではフィリピン、ブルネイ、マレーシア、台湾、ベトナムも領有権を主張しているが、中国も南シナ海のほぼ全域の領有権を主張している。

オランダの仲裁裁判所は2016年、中国の主張には法的根拠がないと認定。だが、中国は拒絶している。

南シナ海を通過する貿易額は年間約470兆円。石油や天然ガス、水産資源も豊富だ。

フィリピン沿岸警備隊は、中国海警局の船舶が故意に「フィリピンの船舶に直接、意図的に衝突した」と主張。フィリピン船は損傷したが、負傷者はいなかったという。

中国側は、浅瀬に「不法に座礁」していたフィリピン船がいかりを上げ、中国船に「故意に衝突」したと反論。フィリピンに対し、ただちに退去するよう求めた。