完全裸体で生放送に登場した仏歌手…パリ五輪時は「青い網紗服」で公演

AI要約

フランス歌手がパリオリンピック開会式で半裸姿で歌を歌い、ラジオ出演では完全裸体で登場し、裸で歌を歌ったことが話題に。

歌手は裸のまま歌う理由や歌詞に込められたメッセージについて語り、裸体を通じて平和を訴えた。

一部からの批判に対しては、武器のない裸体の象徴として誇らしく思った旨を述べ、戦争や貧富の葛藤を批判する歌の意義を強調。

2024パリオリンピック(五輪)開会式で青い網紗服を着て半裸姿で歌を歌っていたフランス歌手が生放送ラジオに完全裸体で出演して視聴者を驚かせた。

フランスの歌手フィリップ・カトリーヌは29日(現地時間)、ラジオ「France inter」にレギュラーゲストとして出演した。当時、該当番組は公開収録形式で行われた。

カトリーヌは重要部位だけを白いタオルで隠した姿でスタジオに登場した。指定の席に座って下半身がテーブルで遮られてからはそのタオルすら横の椅子に置いてしまった。

この姿を見守っていた男女DJ2人は笑いをこらえることができなかった。女性DJは手を横に振りながら頭部を反対側に向けた。

カトリーヌは「このラジオ番組への出演を私にオファーした人が私の歌『Nu(裸)』を歌ってほしいと要請した」とし「歌のタイトルのために服を着たままで歌を歌うことはできない」と説明した。

カトリーヌは「これが衝撃的なら、私がすべて肌色にペイントされていると想像してほしい。私たちは私たちが見たいように見るではないか」と話した。

続いてカトリーヌは裸体のまま歌を歌った。この歌の歌詞は、もし宇宙が誕生した時のように人類が裸のまま生きていれば、戦争が起きることもなく、貧富の葛藤もなく、痩せていても太っていても同じだという内容だ。人類の行き過ぎた欲と欲望による戦争、間違った他人との比較などを批判する歌だ。

この歌のミュージックビデオ(MV)でも、カトリーヌと演奏者は全員裸体で登場する。

カトリーヌは「素っ裸になった人は無害だと考えるようになった」としながら「絵画を見ればギリシャでオリンピック(五輪)が始まった時もアスリートたちが裸体だったが、これもまた裸体では武器を所持することができないという考えが今日の五輪に反映されている」と話した。

開会式で青い網紗服を着て半裸で歌を歌ったことに対しては「開会式公演を誇らしく思った」とし「これは私の文化だ。多様な人々がいてそれぞれやり方で生きていて、何よりもそのようにする権利がある」と話した。

五輪開会式公演以降、一部からは「やり過ぎだ」という指摘が出ると、カトリーヌはメディアのインタビューを通じて、歌の歌詞はガザ地区戦争やウクライナ戦争などからインスピレーションを受けて作った平和のメッセージだと説明した。