上川外相、イラン外相と電話協議 イスラエル報復の自制求める

AI要約

上川陽子外相はイランのアラグチ外相と協議し、中東の停戦交渉やイスラエルへの報復について話し合った。

上川氏はイランに自制を求め、アラグチ氏と初めての協議ではイランの影響力を持つ組織への働きかけも要請した。

アラグチ氏はエスカレーションを避ける姿勢を示し、日本との外交努力に協力する意向を表明した。

上川外相、イラン外相と電話協議 イスラエル報復の自制求める

 上川陽子外相は28日、イランのアラグチ外相と電話協議し、イスラエルとパレスチナ自治区ガザ地区のイスラム組織ハマスの停戦交渉が続く中東情勢について意見交換した。上川氏はハマス最高指導者のハニヤ氏が暗殺されたことを受けて、イランが宣言しているイスラエルへの報復について「これ以上緊張を高めることがないよう、あらゆる外交努力がなされるべきだ」と自制を求めた。

 8月に外相に就任したアラグチ氏と上川氏が協議するのは初めて。上川氏は、イランが影響力を持つレバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラなどへ自制を働きかけることも求めた。

 上川氏は記者団に、アラグチ氏が「(事態の)エスカレーションは望まない」と述べたことを明らかにし、「事態の沈静化に向けて日本として最大限の外交的努力をしていく」と語った。【小田中大】