タイ最大与党、親軍政党を連立から排除へ 首相選出投票巡り対立

AI要約

タイ最大与党が次期政権発足で親軍政党を排除する方針を示した。

タイ貢献党は昨年の約束を破り、PPRPを連立政権に取り込んだが、今回は排除する意向。

新首相は来月中旬に政権の政策を発表する予定。

Panarat Thepgumpanat Panu Wongcha-um

[バンコク 27日 ロイター] - タイ最大与党「タイ貢献党」のソラウォン幹事長は27日、次期政権を発足させる際、親軍政党「国民国家の力党(PPRP)」を連立から排除すると述べた。

タイ貢献党の所属議員団はこれに先立ち、PPRPのプラウィット党首について、ペートンタン新首相を選出した議会投票に姿を見せなかったとして怒りを表明していた。

ソラウォン幹事長はロイターに「PPRPは政権樹立に関与しない」と明言した。

タイ貢献党は昨年、軍の支援を受けた政党とは協力しないという約束を破り、40議席を持つPPRPを11党連立政権に取り込んだ。

ソラウォン氏によると、議席は減少するものの、タイ貢献党を中核とする連合はなお500議席のうち300議席以上を確保できる見込み。

ペートンタン新首相は現在、組閣作業を進めており、来月中旬までに政権の政策を発表する予定だ。

一方、PPRPの広報担当者は、タイ貢献党から通知を受けておらず、合意を破るものだと反発。「PPRPの所属議員は党首が別の場所にいた以外は全員ペートンタン氏に投票した」と訴えた。