「週7日勤務、午前2時まで事務所に」…厳しい勤務でも辞めないエヌビディアの社員

AI要約

人工知能半導体企業エヌビディアの高強度勤務環境にも関わらず、高い給与水準が社員の離職率を低く保つ要因であることが示された。

エヌビディアの社員は週7日、午前2時までオフィス勤務を要求され、会議に多く参加するが、給与インセンティブが退社しない理由となっている。

エヌビディアの社員はストックグラントなどの特典を享受し、長期的な働き方が富を築く手段として評価されている。

「週7日勤務、午前2時まで事務所に」…厳しい勤務でも辞めないエヌビディアの社員

「週7日勤務」「午前2時までオフィス」「1日10回会議」

世界的人工知能(AI)半導体企業エヌビディアのこうした高強度勤務環境にも社員の離職率は非常に低いことがわかった。それだけ高い給与水準を保障したためだ。

ブルームバーグは26日、「エヌビディアの社員は週7日、さらに午前2時までオフィスに詰めていなければならないが、会社の高い給与のため退社しない」と伝えエヌビディアの社員と元社員10人を対象にしたインタビューを公開した。

マーケティング部署で働いたというエヌビディア元社員は「1日に7~10回会議に参加し、各会議には30人以上が出席した。たびたび争いが起き大声も飛び交った」としながらも、「『黄金の手錠』(インセンティブ)のおかげで2年間耐えた。より多くの富を得る機会だったため」と話した。

顧客向けの技術支援部署で働いたという元社員は「1週間毎日、午前1~2時まで働かなければならなかったが、給与インセンティブのため耐え5月に退社した」と説明した。

社員が言及したインセンティブとは、エヌビディアで付与するストックグラント(会社株式を無償で与えること)を意味する。エヌビディアは社員に4年間使用できる株式を定期的に提供するが義務保有期間があるストックオプションと違いストックグラントはすぐに現金化できる。

実際にエヌビディアの2024年版持続可能性報告書によると、昨年のエヌビディアの社員離職率は5.3%で半導体業界平均離職率17.7%の3分の1水準にすぎなかった。昨年5月に半導体企業で初めて時価総額が1兆ドルを突破してからは離職率が2.7%とさらに大幅に下がった。半導体業界の平均離職率と比較すると相当に低い水準だ。

エヌビディアのエンジニアは勤続10年で退社するのに十分な額を持てるが、待てばストックグラントをまた受けられるためさらに長く働くとメディアは伝えた。実際にエヌビディアの社員駐車場にはポルシェやランボルギーニなどのスーパーカーであふれ、

一部の社員は数百万ドルの住宅に40~60%の契約金を払っているなど富を蓄積していることが明らかになった。