〔米株式〕NYダウ反落、49ドル安=ナスダックも安い(27日午前)

AI要約

ニューヨーク株式市場はエヌビディアの決算発表を控えて反落。景気懸念が後退し、ダウ平均は史上最高値を更新したが、利益確定の売りが先行。投資家はエヌビディアの業績発表に注目。FRBのPCE物価指数や利下げ幅にも関心。

個別銘柄では、エヌビディアが小幅高で推移。パラマウント・グローバルはスカイダンス・メディアへの身売り濃厚で下落。アップルはCFO交代人事発表で売りが優勢。

 【ニューヨーク時事】27日午前のニューヨーク株式相場は、米半導体大手エヌビディアの決算発表を28日に控えて様子見気分が強い中を、反落している。午前10時現在は、優良株で構成するダウ工業株30種平均が前日終値比49.86ドル安の4万1190.66ドル。ハイテク株中心のナスダック総合指数が50.04ポイント安の1万7675.73。

 米景気の先行きを巡る強い懸念が後退し、ダウ平均は前日、取引時間中および終値で史上最高値を更新。この日は反動で利益確定の売りが先行している。今週は、米半導体大手エヌビディアが28日の取引終了後に5~7月期決算の発表を予定。人工知能(AI)ブームを背景に、最近の株高をけん引してきた同社の業績に対する期待値は高く、投資家の大きな関心を集めている。

 また、米経済指標では、連邦準備制度理事会(FRB)がインフレ指標として重視する7月の個人消費支出(PCE)物価指数が週末30日に発表される。先週のジャクソンホール会議でのパウエルFRB議長の発言を受け、焦点は9月の連邦公開市場委員会(FOMC)での利下げの幅に移行。CMEグループのフェドウオッチによると、市場は27日午前の時点で、25ベーシスポイント(bp)を7割、50bpを3割程度織り込んでいる。

 個別銘柄を見ると、エヌビディアが小幅高で推移。映画製作会社スカイダンス・メディアへの身売りが濃厚となったメディア大手パラマウント・グローバルは5.9%安。最高財務責任者(CFO)の交代人事を発表したアップルもやや売りが優勢となっている。