紛争拡大リスクやや後退と米軍トップ、イスラエルとヒズボラ交戦後

AI要約

米軍制服組トップのブラウン統合参謀本部議長は、イスラエルとヒズボラの交戦がエスカレートしなかったことで、中東での地域紛争リスクが和らいだことを示唆。

イランのイスラエル攻撃準備について警戒し、イランの政治指導者が紛争の拡大を決定することを強調。

イランはメッセージを送りつつも紛争の拡大を避けたいとの見方。中東情勢がさらに注目されている。

紛争拡大リスクやや後退と米軍トップ、イスラエルとヒズボラ交戦後

Phil Stewart

[米軍機 26日 ロイター] - 米軍制服組トップのブラウン統合参謀本部議長は26日、イスラエルとレバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラの交戦が一段のエスカレートにつながらなかったことを受け、中東でより広範な地域紛争が起こる目先のリスクが幾分和らいだとの見方を示した。

ただ、イランはイスラエルへの攻撃を検討しており、依然として大きな脅威だと指摘した。3日間の中東訪問後、ロイターに述べた。

ヒズボラの攻撃を受け、目先の地域紛争のリスクは低下したかとの問いに「多少はそうだ」と応じ、「起こると分かっていたことが二つある。一つは既に起こった。あとは二つ目がどうなるか次第だ」と指摘。

「イランの措置がイスラエルの対応を左右し、それによってより広範な紛争が生じるかが決まる」と語った。

イラン軍がどのような計画を立てても決定するのは政治指導者だとし、「イランはメッセージを送る措置を取りたいと思っているが、同時に紛争拡大は望んでいないだろう」と述べた。