夏の山火事発生件数、昨年比5割増 気温上昇影響指摘も ギリシャ

AI要約

ギリシャ政府スポークスマンは、今年の山火事の深刻さを明らかにした。5月1日以降だけで4000件の火災があり、昨年比で50%も増加していると述べた。

記録的な暖冬の後、ギリシャでは夏になると大規模な山火事が発生している。特に首都アテネ周辺では深刻な被害が報告されている。

最悪の火災は、首都近郊のマラトンで発生し、強風の影響で1万ヘクタール以上が被害を受け、1人が死亡し、数千人が家を失った。

 【アテネAFP時事】ギリシャ政府スポークスマンは26日、記者団に対し、夏季の山火事について「消防は5月1日以降に約4000件の火災を扱わなければならなかった。昨年比50%増だ」と述べた。

 ギリシャでは記録的な暖冬後、夏に入り、首都アテネ周辺で大規模な山火事が起きている。

 今年最悪の山火事は、首都近郊マラトンで11日に発生した。強風の影響で約1万ヘクタールが被害を受け、60代の女性1人が死亡。数千人が家を追われた。

 科学者からは、化石燃料の燃焼に伴う排ガスにより、世界中で猛暑が厳しさを増しているとの指摘が出ている。国連の気候変動に関する政府間パネル(IPCC)は、気温の上昇で山火事が発生しやすい期間が延びていると警鐘を鳴らす。