ドイツ祭り襲撃 容疑者の男は過激派組織「イスラム国」の一員 テロ事件として捜査
ドイツで開かれた祭りの会場で人が刃物で刺され、3人が死亡した事件で、容疑者の男が過激派組織「イスラム国」の一員だと明らかにしました。
検察当局は、容疑者の男が祭りの来場者を次々と刃物で殺害し、テロ事件として捜査していることを明らかにしました。
ショルツ首相は事件現場を訪れ、犠牲者に哀悼の意を示すと同時に、ドイツで滞在が認められていない人々を強制送還する姿勢を示しました。
ドイツで開かれた祭りの会場で人が次々と刃物で刺され、3人が死亡した事件で、検察当局は、容疑者の男が過激派組織「イスラム国」の一員だと明らかにしました。テロ事件として捜査しています。
23日、ドイツ西部・ゾーリンゲンの祭りの会場で男が刃物で次々と人を刺し、3人が死亡、8人がけがをしました。
検察当局は25日、事件の翌日に自首した26歳のシリア人の男を殺人容疑などで逮捕し、テロ事件として捜査を始めたと発表しました。
男は過激派組織「イスラム国」の一員で、“異教徒”とみなした人々をできるだけ多く殺害することを決意し、祭りの来場者の首や上半身をナイフで何度も刺したということです。
「イスラム国」は事件後、「パレスチナやほかの地に住むイスラム教徒の復讐だ」とする犯行声明を出していて、検察当局が関連を調べています。
また、ショルツ首相は26日、事件現場を訪れて犠牲者に花を手向け、「ドイツでの滞在が認められていない人々を確実に強制送還するため、できる限りのことをしなければならない」と強調しました。