仏南部 ユダヤ教の宗教施設前で放火 車が爆発 警察官がけが テロ事件として捜査
フランス南部のユダヤ教の宗教施設前で車が放火され、ガスボンベが爆発。警察官1人がけがをし、犯人は逃走。内相は警備強化を指示。
ユダヤ教徒コミュニティーが多いフランスで、反ユダヤ的な行為が増加。テロ事件として捜査。
イスラム組織「ハマス」によるイスラエル急襲後の影響で、ユダヤ教徒に対する攻撃が顕著に。
フランス南部のユダヤ教の宗教施設前で車が放火され、積まれていたガスボンベが爆発しました。当局はテロ事件として捜査しています。
地元メディアによりますと、24日朝、フランス南部モンペリエ近郊のリゾート地ラ・グランド・モットにあるユダヤ教の礼拝堂、シナゴーグの前で、車2台に火がつけられ、そのうち1台に積まれていたガスボンベが爆発したということです。
当時、シナゴーグ内にいた5人に被害はありませんでしたが、警察官1人が爆発でけがをしました。
付近の防犯カメラには車に火をつける人物が写っていて、パレスチナの旗や拳銃のようなものを持っていたという報道もあります。
犯人は現場から逃走していて、当局はテロ事件として捜査しています。
この事件を受けて内相は、フランス国内のシナゴーグやユダヤ人学校、商店などの警備強化を指示しました。
フランスはヨーロッパで最大となる50万人近いユダヤ教徒のコミュニティーを抱える一方、イスラム教徒のコミュニティーもヨーロッパ最大の500万人と推定されています。
フランス国内では、去年10月のイスラム組織「ハマス」によるイスラエル急襲後のイスラエルによるガザ地区へ壊滅的な攻撃以降、反ユダヤ的な行為が増えています。